格安65インチ4K/HDRテレビが届いたのでレビュー

less than 1 minute read

兼ねてから発売したら購入しようと決めていたNVIDIAの4K HDR 65インチディスプレイ、BIG FORMAT GAMING DISPLAYS(BFGD)が夏に発売される1と言われ夏が過ぎ、秋が来て、冬が迫る11月上旬。 アイリスオーヤマからプライベートブランドで4K HDR 65インチテレビが発売されると報じられた。

黒物家電事業に新規参入 4K・HDR対応※液晶テレビ「LUCAシリーズ」7機種を発売|2018年|ニュース|企業情報|アイリスオーヤマ

このニュースリリースをみても食指が動かなかったが、それは主に148,000円(税抜)といった価格にプライベートブランドの強みを感じなかったところが理由の大半を占めるだろう。この価格ではハイセンスLGの4K HDR 65インチテレビと争えないように見える。

それから一週間後、今度はグリーンハウスから4K HDR 65インチテレビが発売されると発表があった。

ディスカウントストアMrMax独占販売!大画面4K/HDR対応65型液晶テレビを新発売 8万円を切る超破格値の「79,780円(税抜)」! ~オンラインショップにて11月15日(木)より予約開始! ~ | GREEN HOUSE グリーンハウス

独占販売というからには販路や生産・供給はプライベートブランドと同様であるが、ある程度の知名度があるグリーンハウスのロゴを背負って登場した。 この製品、メーカーロゴやスタンド部など細部が異なるものの、同一のOEMであると断定しても過言ではないほど、アイリスオーヤマのLUCAシリーズ65インチと同じ製品なのだ(後述)。 唯一の大きな違いは、リリースタイトルに入れてしまうほど自信があると伺える価格だろう。アイリスオーヤマのLUCAシリーズ65インチと比較して46%安い。 発売は揃えたかのように11月下旬となっている。

そもそも65インチの4K/HDRディスプレイが欲しかったのは、デスクで利用している42インチ4KディスプレイではゲームやApple TV 4Kでの映像コンテンツの視聴の迫力に欠けていたから。 PCと接続して作業するには十分だが、このサイズではリビングに座ってゆっくりと映像を見るには向かない。なにより1m〜2mほど距離をとって見るときに42インチでは小さく、文字情報が細かくなって視聴が苦しくなって来たのが大きな理由である。 BFGDが一向に発売される気配がなく、渋々ちいさなディスプレイで我慢しようとしてた矢先、65インチの4K/HDRテレビが低価格で発売されるという知らせを耳にしたため、人柱覚悟で購入した。

というわけで、BFGDが発売されるまでのつなぎとして格安4K/HDR 65インチテレビを購入したので軽くレビュー。

商品情報

仕様

一目瞭然で二つが同じ製品であるとわかる。 面白いほどに同じ仕様が並んでおり、リモコンの形状まで同じというのが風情を醸し出している。 サイズ表記で奥行きが異なるため、スタンドに違いがある可能性あり。 機能面ではHDD録画対応のWチューナーでインターネット動画配信サービスの搭載はなし(もちろん共通)。 Apple TV 4Kがあるのでテレビ以上の付加機能はいらないのでちょうどよかった。

説明書

若干アイリスオーヤマの方が丁寧に作られている。HDMI入力モードのモード1とモード2の違いは、グリーンハウスのものではわからなかった。設定を変更する際は、両方の説明書を見比べながら使うのがおすすめ。

販売ページ

違うのは価格くらい。どちらも税抜きでだが、GREEN HOUSEの方は送料で4000円弱取られる。ただ、今回の購入ではSGムービングでの手配で、なんと設置までしてくれた。アイリスオーヤマは送料は無料だが、設置は別途有料となっている(執筆時)。また、アイリスオーヤマは直販で購入することで無料で2年間の保証がつくが、GREEN HOUSEはというと4000円強で5年保証を追加できる。

レビュー

ネットの情報を見るだけなら誰でもできることなので、実際に実物を手にしてわかったことなど。画像はすべてPanasonic GH5で撮影。

外観

外観

でかい。左下のApple TV 4Kが小さく見える(実際小さい)。 今回はアイリスオーヤマの方を買わなかったが、テレビ台はアイリスオーヤマのボックステレビ台 BAB-150。幅がちょうど良すぎる。

これまた予想以上にでかい。初回起動時は集合住宅なら近所迷惑になるレベル。静かな部屋で一人で視聴する場合は、100段階中の10くらいがちょうどいいくらい。 音質は可もなく不可もなく。何もこだわりもないテレビのスピーカーという感じ。サラウンドやピュアオーディオを極める人からしたら論外だろうが、映像をメインに視聴する分には事足りる。

パネル

視野角

仕様通り、特に劣ることなくIPSパネルなりの表現だったので撮影せず。一般的なディスプレイと変わりないと言える。

サブピクセル

低価格4Kではまず最初にコストカットされる点であるRGBサブピクセル。白い画像を表示させて撮影し、ピクセルが見えるまで拡大したのが以下。

rgbw subpixels

予想通りRGBWなので妥協点。

What is RGBW TV? – Samsung Global Newsroom

発光

白(#ffffff)を一面に表示した状態を撮影した。

white test

直下型LEDを搭載しているだけあって、エッジ型のような中心が暗くなるような明るさのムラは出ていない。ただ、お世辞にも素晴らしいとはいえない。

画質

発色・色合い・色ムラ

まずTest Card ╌ vah.dy.fiのテストチャートをダウンロードして表示させたものを撮影した。

Test Card ╌ vah.dy.fi test

目立つ色ムラはなさそう。

続いてOur definitive guide to the perfect TV picture set… - Sonyのテストチャートも試してみた。

sony community test chart test

若干色調にあやしいところがある様子。

あとはRTINGS.comがGradients on TVs: Color bit depth - RTINGS.comでテストしてるグラデーションテストの画像を表示させてみた。

RTINGS.com gradient test

目で見てわかる帯はなく、きめ細やかな階調をしてるが、RGBWなので間近で見ると鮮明さには欠けている。

HDR

Peak Brightness of TVs: Max luminosity and HDR highlights - RTINGS.comにHDRテスト用の素材はあるものの、はっきりとした違いを見比べるのが困難だったため、実際の4K HDRコンテンツを購入して視聴してみた。

iTunesで販売されている4K HDRコンテンツは最近の話題の映画が中心だが、ほとんどは映画館でみてしまっていた。唯一気になっていて見そびれていたオーシャンズ8がHDR対応であったのでそれにした。

この映像の中で明暗が綺麗に出るシーンが20分18秒時点にあったので、この位置の映像を撮影。Apple TV 4Kの設定からSDRとHDRを切り替え、テレビの画面表示ボタンでレンジが切り替わってるのを確認してそれぞれ見比べてみた。

SDR

SDR test

HDR

HDR test

difference

HDRの方が白飛びが少なく、Kカラーのダイヤモンドがわずかに綺麗に見えていたので、価格なりのHDR機能は搭載しているみたい。

クロマ(4:2:2、モード1・2切り替え)

いろいろ試して撮影してみたものの、違いがつかめず正直よくわからなかった。 なので割愛。

映像遅延

フレーム単位で計測してみようと思ったものの、微妙なフレームとフレームの間を計測できないので簡易的なもので計測。 https://stopwatch.onl.jp/ を開いたMacBook Pro(15-inch, 2017) High SierraをHDMI接続し、テレビに解像度を合わせる形でミラーリングして表示。並べて撮影して秒数の差を5回計測した。

4K@30

30fps delay test

5回計測して平均は126.4msec。

さすがにオンラインアクションゲームとかは話にならないだろう。

1080p@60

60fps delay test

5回計測して平均は34.0msec。

2フレームの遅延だが、コンシューマーゲーム機を大画面で遊ぶ用途ならまだ許容できる。

操作系

リモコンの反応が鈍い。映像の遅延のせいだろうか。CEC対応でApple TV 4Kがそのまま操作できるが、反応が鈍いのでSiri Remoteを使った方が快適。

まとめ

この値段でこれなら当初の目的通り、BFGDへのつなぎとしてのメディア視聴専用として割り切って使う分にはいい買い物をしたかなという感想。 様々な情報からアイリスオーヤマの方と同じ製品と断定して良さそうだが、もしかすると些細な違いがあるかもしれない点だけ注意されたし。


コメントする