モダンでスマートなクレジットカードケース3選

モダンでスマートなクレジットカードケース3選

キャッシュレス大好きで、普段から現金を使うことはほとんどない。だけれども長財布を持ち歩いていた。 交通費決済はApple WatchのSuica、コンビニでの支払いはApple WatchのQUICPay、スーパーや外食ではクレジットカードを使う。 財布の中身で使っているのはクレジットカード、あとはたまに保険証・身分証。現金は週一回触るか触らないか。 「もう財布すら不要では?カード類が持ち歩ければよくない?」

というわけで、カードケースを持ち歩く事にした。

前回のクレジットカードの記事は、この記事のための布石だった。

目次

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  1. スマートウォレット
  2. カードと紙幣
  3. The Ridge
    1. 外観
    2. エッジ処理
    3. 収納
    4. 取り出し
    5. マネーホルダー
    6. 評価
  4. Decadent Minimalist One
    1. 外観
    2. エッジ処理
    3. 収納
    4. 取り出し
    5. マネーホルダー
    6. 評価
  5. SECRID
    1. 外観
    2. エッジ処理
    3. 収納
    4. 取り出し
    5. マネーホルダー
    6. 評価
  6. Zepirion
    1. 外観
    2. エッジ処理
    3. 収納
    4. 取り出し
    5. マネーホルダー
    6. 評価
  7. まとめ

スマートウォレット

先進性のあるクールなプロダクツを見つけるためにはどうする?正解はKickstarterを探す。

https://www.kickstarter.com/discover/advanced?term=wallet&sort=most_funded

Kickstarterにはクールな商品がいっぱいだ。眺めてるだけで心がイケメンになる。 Areospaceだとか航空機グレードだとか、かっこいい単語並べれるだけ並べてるものが多い。オタク受けもバッチリだ。 今回はこの中から2つをチョイス。あとは適当に探した。 条件としては、

  • かっこいい
  • 使いやすい
  • 8枚のカードが持ち歩ける
  • マネーホルダー付きで紙幣も持ち歩ける

の4つ。これだけで絞ったら数が多すぎたので、Amazon.co.jpで手軽に買えることを今回の絞り込みに適用した。

8枚のカードは日常的に使うであろうパターンより、

  • 前回紹介した凹凸のない金属製プラチナカード2枚
  • エンボス加工のあるクレジットカード1枚
  • エンボス加工のあるキャッシュカード1枚
  • 凹凸のない保険証・ポイントカード・会員証、計3枚
  • 急に増えた時の予備枠1枚

を選択した。

カードと紙幣

ここでちょっとコラム。日本において、クレジットカードと紙幣を一緒に持ち歩くのはとても相性がいい。クレジットカード決済ができなかった場合、紙幣で確実に支払うことができるからだ。 これは日本銀行法第四十六条二項に定められる条文によるものだが、以下の日本銀行のサイトにやさしく書かれている。

決済の手段にはどのようなものがありますか? : 日本銀行 Bank of Japan

現金通貨は、次のような点に特徴があります。

(1)法律の定めにより、現金通貨を支払った場合には、相手が受取りを拒絶できない性質(強制通用力)があること

(2)現金通貨を取引相手に支払うことによって、取引相手との決済を直ちに終了させることができる性質(支払完了性)があること

(3)現金通貨を用いる決済は、いつ、どこで、何の目的で使ったか分からないという匿名性があること

下手にキャッシュレスにこだわってSuicaとかを代替手段フォールバックに用意するより、札束で殴れるようにしておく方がいいのだ。

また、クレジットカードと日本銀行券のサイズはとても相性がいい。 クレジットカードは黄金比である1:1.618で作られていることは有名だが、このサイズはISO/IEC 7810として国際規格に定められている。

ISO/IEC 7810:2003 - Identification cards — Physical characteristics

部分的に引用するが、

thickness of 0,76 mm and dimensions of:

  • ID-1 85,60 mm x 53,98 mm,

と、共通サイズが用いられることとなっている。

対して日本銀行券のサイズはというと、これは短辺が76mmと共通化されている。

現在発行されている銀行券・貨幣 : 日本銀行 Bank of Japan

各紙幣のサイズを列挙すると、76×160mm(一万円札)、76×156mm(五千円札)、76×150mm(千円札)となっており、これらは三つ折りにした際にちょうどクレジットカードよりも小さくなるサイズなのだ。

  • クレジットカードの長辺は85.60mm、紙幣の短辺は76mm
  • クレジットカードの短辺は53.98mm、一万円札を三つ折りにした際の長辺側は53.33mm

ということは、クレジットカードケースにマネーホルダーがついていれば、クレジットカードサイズでお札もまとめてスマートに持ち歩け、かつクレジットカードが使えない場合に現金で必ず決済することができるのだ。

ちなみに新紙幣のサイズも現行紙幣と同じ。ソースはこちら→日本銀行券の改刷および500円貨の改鋳について [PDF 477KB]

The Ridge

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公式: ridgewallet.com/collections/all-wallets/products/aluminum-silver

Kickstarter: The Ridge: Front Pocket Wallet by Daniel Kane — Kickstarter

Kickstarterでもまあまあ人気だったっぽいカードケース。 カードサイズの板の3辺がゴムバンドで繋がっていて、板で挟む形でクレジットカードなどを保持する。 ゴムバンドで留められていない辺からカードを出し入れする。イケメンシルバーとオタクカーボンファイバーをポチった。

価格は約15,000円。カーボンファイバーは+1万円ほど。マネーバンド(後述)の方は若干安い。

マネーバンド: Amazon | [ザ リッジ] the RIDGE【国内正規品】 スマートフォンよりも薄い財布 マネーバンド キャッシュ ストラップ アルミニウム ガンメタル | マネークリップ

マネークリップ: Amazon | [ザ リッジ] the RIDGE 【国内正規品】スマートフォンよりも薄い財布 マネークリップ アルミニウム シルバー | the RIDGE(ザ リッジ) | マネークリップ

外観

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イケメンシルバーは梨地加工があり、MacBook Proっぽさを感じる(色は若干違う)。スタバの小さい机の上に置いておくとイケメンになれそう。 カーボンファイバーはエセっぽさ(なんちゃってカーボンファイバー感)がなく、ロゴを削ってあるところは繊維(ファイバー?)が露出していた。オタクこういうの好きそう。

サイズはマネークリップの方で5.5cm×8.8cm×1.3cm。マネーバンドの方は厚さが0.8mmになる。

エッジ処理

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エッジはしっかりと研ぎ澄まされている。なめらかな指ざわり。 カーボンファイバーのほうも繊維を感じさせない滑らかさだった。 カードを取り出す時に指で触れることになるので、このなめらかさはとても重要だ。Good。

収納

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実際にカードを8枚入れてみた。いれ方はゴムのない辺をくぱぁと開いて挿入する。 ゴムの張りは強くしっかりと保持される。若干きつい。 ただ、このキツキツも使い続けるとガバガバになるのかという不安がある。 ゴムバンドは伸びるので。そうなった場合のために解決策が用意されていて、ドライバーが付いており、新しいゴムバンド(別売)に交換できるようになっている。

収納と取り出し操作を繰り返していると、一番外側のカードがケースに擦れることになるが、それを防止するために保護用のカードが付属している。

取り出し

くぼみ部分に指を押し当てて挿入側から出すように作られている。これでスマートに取り出せると思いきや、意外と力がいる。 カード8枚が多すぎたのか、カードのチョイスが悪いのか。その反面、このしっかりとしたゴムバンドのおかげで、不意に飛び出すことはなさそうな安心感はある。

マネーホルダー

The Ridgeにはマネーバンド型とマネークリップ型が存在する。今回はシルバーがクリップで、カーボンファイバーがバンドのものにした。

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マネーバンド型は取り出しが長辺方向だけであるが、数枚畳んで持ち歩く分にはしっかりと保持できている。マネークリップ型は固定されているのが一辺だけだが、これもしっかり止まっているようだ。お札1枚だけだとクリップの方はちょっとポケットからの出し入れの際に心配になるが、落ちることはなかった。

評価

かっこいい使いやすいカード収納力マネーホルダー
★★★★★★★★★★★★★★★

スマートさはある。ただ、個人的には取り出し操作に使い勝手が悪く感じた。 収納力は高く、公式情報では1枚から12枚まで入るらしい。 お札は心配なく保持できる。

Decadent Minimalist One

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公式: decadentminimalist.com

Kickstarter: DM1: Titanium & Carbon Fiber Wallet by Decadent Minimalist by Erik Moon — Kickstarter

アルミ削り出しがウリのカードホルダー。カードの枠。 Decadent Minimalist Oneという長い名前だが、KickstarterではDM1と略されている。 Kickstarterを見るに、The RidgeよりもFounderは少ないが達成額は多い。単価が高いものの注目も多く集まった代物だ。

カラーはいろいろと展開されているが、ガンメタルをポチった。入れる枚数によっても種類があるが、今回は8枚用にした。

価格は約14,000円。収納枚数によって若干の差がある。マネークリップなしだと10,000円ほど。

マネークリップあり: Amazon.co.jp: 超便利! アルミブロック削りだし マネークリップ&カードホルダー Decadent Minimalist デカデント ミニマリスト: 服&ファッション小物

マネークリップなし: Amazon.co.jp: 超便利! アルミブロック削りだし クレジットカードケース Decadent Minimalist デカデント ミニマリスト: 服&ファッション小物

外観

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アルミ削り出しと直感でわかる仕上がり。惚れ惚れするフォルム。 サイズは公式サイトより、3.53” x 2.38”, 8-card: 0.38”、すなわち、89.7mm x 60.5mm x 9.7mm。

エッジ処理

dc1-edge1

これもエッジはなめらか。削り出しだからそれは当然のように、全体が統一された手触りだった。 カードが触れる部分も滑らかに処理されている。

収納

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開いている辺を少し開け、すーっと滑り込ませる形で挿入する。これがまた綺麗に入るんだわ。 カチッと音がなる。周りからの評判がとても良かった。 8枚用なのでしっかりと8枚収納できた。 ただ、収納と取り出し操作を繰り返していると、一番外側のカードの端が擦れてくる。

取り出し

一番上のカードをスライドしてあげると口が開き、全てのカードをずらしながら確認できるようになる。 意外とこれが初めてでは難しい。どの程度の力加減で取り出せばいいのかを手に馴染ませるのに数分時間を要した。 ただ、使い続けていれば簡単にカードを枠から外すことができるようになる。

マネーホルダー

DM1のマネークリップは別になっていて、一枚のカードのようになっている。

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これを一番後ろに入れることによってクリップを追加できる。 保持力はしっかりとある。また、押さえる部分が当たるところに穴が空いてるため、緩くなっても押し込むことで保持力を元に戻せるようになっているのもポイント高い。

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ただ、このマネークリップがカード一枚分の厚さがあるため、これを入れるとカードが7枚しか収納できなくなる。残念ポイント。

評価

かっこいい使いやすいカード収納力マネーホルダー
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

券面が前面に出るのでかっこいいカードを入れるとかっこいい。使いやすさも慣れれば十分。ただ、8枚用はマネークリップをつけると7枚しか入らなくなる点は、若干マイナス。

SECRID

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公式: secrid.com

これはKickstartarではなく、関連商品から見つけたもの。カードを出す操作がトリガーを引くタイプ。 利便性が高そうなのでポチってみた。10,000円前後。

Amazon | [セクリッド] secrid セクリッド シークリッド miniwallet ミニウォレット オリジナル BLACK 並行輸入品 MO-Black ブラック [並行輸入品] | クレジットカードケース

外観

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内側のカードケースのみのものもあるが、今回は手帳タイプの物にした。 というのも、カードケース単品では紙幣が一緒に持ち歩けないからだ。 先に紹介した他のカードケースがモダンな感じが強いためか、ちょっとお年を召した方を対象にしたような印象を持った。

エッジ処理

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サイドはラウンド形状なのでエッジがない。カードを入れる部分のエッジ処理は痛くない程度。丸い感じはなかったが、さらっとしている。

収納

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ちょっときつい。8枚は入らなかった。販売サイトには6枚までと記載があった。

取り出し

下部にあるトリガーを引く形になる。すると段々と並んでカードが飛び出すようになっている。 スマートな操作ではあるが、すこしこのギミックが安っぽく、あまりかっこよさを感じなかった。

マネーホルダー

これはマネークリップではなく、革のケースの内側にお札を収納する形になる。 しっかりと収納できる反面、取り出しにケースを開く作業が1ステップ増えるため、スマートさに欠ける。

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お札以外にも小物も収納できる点はよい。

評価

かっこいい使いやすいカード収納力マネーホルダー
★★★★★★★★★★★★★★★

かっこよさは微妙なところだが、便利ではある。 カード自体の収納力はすこし不足気味だが、革ケースの内側に小物も入れられるのは良い。

Zepirion

タイトルに3選と書いておきながら4つ目を紹介するとは何事かと思えよう。安物との違いを比較したかったため、選んだものがこれ。Zepirion。

なんと1,780円。桁が一つ違う。

Amazon | [zepirion] クレジットカードケース スキミング防止 磁気防止 スライド式 アルミニウム シルバー(クリップ付き) | zepirion | クレジットカードケース

外観

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Amazon掲載の写真では美しく見えるように撮ってあるみたいだが、実物を目の前にすると安っぽい。安いから仕方ない。

エッジ処理

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甘い。触れると角をしっかりと感じる。

収納

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ちょっときつい。販売サイトには5枚までと書いてあるので8枚は入らないのはあたりまえだった。仕方ない。

取り出し

SECRIDのようにトリガーで出すタイプ。ただ、動きがぎこちなく、おもちゃのよう。

マネーホルダー

不安になる保持力。

評価

かっこいい使いやすいカード収納力マネーホルダー
★★★★★★★★

高級感のあるものばかり触った後だったので、まともにレビューする元気が出なかった。

まとめ

価格と独断と偏見に基づく評価は以下の通り。

製品名価格総合評価
The Ridge15,000円前後★★★★
Decadent Minimalist One14,000円前後★★★★★
SECRID10,000円前後★★★★
Zepirion2,000円前後★★

結局、Decadent Minimalist Oneを日常使いすることにした。オタクと会うときはカーボンファイバーのRidgeにしようと思う。

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