GTX 1070とKaby Lake i5で新しくメインPC組んだ
4Kの広大なモニタを生かすためにも、Kaby Lake世代のCPUとNVIDIA Pascal™アーキテクチャのGPUを搭載したマシンを組みたくなったので組んでみました。
小さなPCしか買えない体質なので、スペックはある程度妥協してサイズ優先で組むことにしました。
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ハイスペック小型マシン購入候補
まずは手持ちのPC一覧。
・NUC 2台
— サーバルキャット@2日目東D-12a (@mzyy94) 2016年8月20日
・Brix 1台
・DVDトールケースサイズのやつ 1台
・Mini-ITX 5台
・Mini-STX 1台←NEW
ご覧の通り、Mini-ITXサイズより小さいPCしか買えない体質なので、それより小さいサイズのPCでハイスペックPCを組みたいと思っていました。 具体的には、個人的に購入できるPCのサイズ基準は容積8リットル以下と定めています。 このサイズ上限がネックとなり、いままでハイレンジにあたる補助電源を必要とする2スロット占有型のGPUを搭載したマシンを組めずにいました。
時は進みGPUの世代も新しくなり、消費電力対パフォーマンスの向上が重ねられてきました。 現行Pascal世代のGPUはモバイル版とデスクトップ版の差異がほとんどなくなり、 これまでモバイル版GTXは「M付き型番」として差別されてきた苦い思いをせずに、 胸を張ってGTX搭載マシンを名乗ることができるようになりました。 この変化に伴い、モバイル版GTXを搭載した小型マシンが数々と登場してきています。 そこで、このモバイル版GTXを搭載した容積8リットル以下のPCを対象に新しいPCを探しました。
NEXTGEAR-SLIM is100 シリーズ (HM170)
NEXTGEAR-SLIM is100 シリーズ(HM170) デスクトップゲーミングPCの通販|G-Tune
パーツ | 構成 |
---|---|
CPU | Core i7-6700HQ |
GPU | モバイル版 GTX 1070 |
メモリー | DDR4 SO-DIMM 4スロット 最大64GB |
ストレージ | M.2 NVMe / 2.5” SATA |
マウスコンピューターが発売しているゲーミングノートPCから液晶パネルを取っ払ったようなデスクトップマシン。 特徴は小型モバイル版GTX 1070とデスクトップPCながらバッテリーを搭載している点に加え、容積がたった2.3リットルといった小ささ。 正確にはベアボーンではないものの拡張が可能で、NVMe SSDと2.5インチSSDを搭載でき、さらに最大64GBものRAMを搭載できます。 一番の欠点はCPUがKaby Lakeではないところ。2017年春に発売されたとは思えないSkylakeをBGAで搭載しているため、魅力はあれど購入を見送りました。 各所にレビュー依頼がたくさんあったようで、いろいろなところでSkylake搭載について数々の意見が挙げられています。 この部分が改良されたモデルが登場したら一台追加で買っていてもいいかなとも考えています。
- ASCII.jp:幅22ミリでVR対応!? 驚きのゲーミングデスクトップPC最速フォトレビュー
- ほぼ「液晶パネルとキーボードのないノートPC」!? 幅22mmの超薄型ゲーマー向けデスクトップPCがG-Tuneから登場 - 4Gamer.net
- 「NEXTGEAR-SLIM is100」レビュー - GAME Watch
The New Razer Blade
The New Razer Blade Gaming Laptop
パーツ | 構成 |
---|---|
CPU | Core i7-7700HQ |
GPU | モバイル版 GTX 1060 |
メモリー | DDR4 16GB(増設・交換不可) |
ストレージ | M.2 NVMe |
ノートPCから液晶パネルを取っ払ったものを見てしまってからは、もうノートPCでもいいんじゃないかという考えにもなり、RazerのスタイリッシュゲーミングノートPCも購入を考えました。 ノートPCにも購入する際のこだわりがあり、特にキーボードは
- US配列
- アイソレーションキーボード
- テンキーなし
- 左下がCtrlキー
を満たしているものに限ります。 この条件を照らしてRazer Bladeを見てみると国内版は配列が問題外ですが、Amazon.comで購入できるUS版はすべてを満たしており、ノートPCとしては「買い」です。 Razer Bladeのスペックとしては、Kaby Lake i7-7700HQとThunderbolt™ 3搭載は魅力的ですが、GPUとRAM容量が非力だったので残念ながら見送りました。 RAMが32GBでGTX 1070が搭載されていれば、このスタイリッシュな外観も合わさって即決だっただけに、少々後ろ髪を引かれる思いです。
ZOTAC ZBOX MAGNUS EN1070K
パーツ | 構成 |
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CPU | Core i5-7500T |
GPU | モバイル版 GTX 1070 |
メモリー | DDR4 SO-DIMM 2スロット 最大32GB |
ストレージ | M.2 NVMe / 2.5” SATA |
ZOTACの小型ハイスペックベアボーンとしてGTX 860M搭載のZBOX EN760登場時から気になっていたZBOX ENシリーズの最新モデル。容積わずか2.7リットル。
Kaby Lake世代のi5とモバイル版GTX 1070を搭載しています。
メモリーも32GBまで搭載でき、小型PCとしては可もなく不可もなく、CPUがi5なところが少々気になりますが、LGAなので気になったときにi7-7700Tに換装することができます。
不満を挙げるとしたら、国内ではKaby Lakeモデルが発売されておらず、Amazon.comからの購入を余儀なくされることくらいでしょうか。
Tip
2017/6/23追記: 国内でも販売が開始されました。 Amazon | ZOTAC MAGNUS EN1070K GTX1070搭載ゲーミングミニベアボーン PC3094 ZBOX-EN1070K-J | ベアボーンPC | パソコン・周辺機器 通販
ZBOX EN1070K
ZBOX EN1070KをAmazon.comで買いました。これはベアボーンなので、CPUとGPU以外のパーツを揃える必要があります。 いろいろ買った結果、以下の構成で仕上がりました。
構成
組んだマシンのパーツは以下の通りです。
パーツ | 構成 |
---|---|
CPU | Intel Core i5-7500T |
GPU | Zotac GTX 1070 Mobile |
M/B | Zotac 1070/1060K/1060 |
メモリー | Crucial DDR4 SO-DIMM 32GB (16GBx2) |
M.2 NVMe | Samsung 960 EVO 250GB |
2.5” SATA | Crucial MX300 275GB |
本体 15万円、メモリー2.7万円、ストレージが1.6万円と1万円で合計20万円をちょっと超えるくらいでした。
軽くレビュー
ありふれた構成で最新の製品でもないので、一応記事の体裁を保つためにこの製品のおすすめポイントなどを紹介しておきます。
GeForce GTX VR Ready
GeForce GTX VR Ready プログラム - 最高のバーチャルリアリティーエクスペリエンス | NVIDIA | NVIDIA
この製品はNVIDIAのVR Readyプログラムで認定されたVRエクスペリエンスを最適化するように構成されたPCです。 このコンパクトさでVRが体験できるとあって、今後時期を見てOculus Riftでも購入しようかと思います。
4Kゲーミングはあと一歩
同様の構成でFull HDのベンチマークは数あれど、4Kのベンチマークがなかったので計測してみました。 手持ちのものを中心にいろいろとベンチマークをとってみたところ、古いゲームなら4Kでも十分にパフォーマンスが出ることがわかりました。 しかし最近のゲームではさすがにGTX 1070に4Kゲームはさせることは厳しいようです。
バイオハザード5
バイオハザード6
FFXIV
海外版でも技適マークあり
海外の無線通信機器付属の製品を購入するときにいつも気にかけている特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク。 Amazon.comで購入できたのは型番ZBOX-EN1070K-Uで、日本で発売を予定されている型番ZBOX-EN1070K-Jではありません。 しかし本体は共通のようで、底面には技適マークが書かれたシールが貼られています。
M.2 SSDクーラー
発熱がものすごいNVMe SSDを冷やすため、M.2スロットに下駄を履かせる形で電源をとってCPUバックプレートにNVMeクーラーが装着されていました。 Skylakeモデルではなかったものです。 熱のこもりやすい底面にM.2 SSDスロットがあるため、大変うれしい仕様です。
エアフローのない状態でもそこまで発熱をしないといわれている960 EVOですが、CrystalDiskMarkでベンチマークをとっている間は、最高61℃まで上昇しました。
60℃程度なら許容範囲との声もありますが、気になったのでM.2 SSD専用放熱パッドを購入しました。
Amazon | SilverStone M.2 SSD専用放熱パッド 2枚組 SST-TP01-M2 日本正規代理店品
これを装着した状態で同様のベンチマークをしたところ、最高56℃まで下がりました。
ついでなので960 EVOのベンチマーク結果貼っておきますね。
まとめ
4Kディスプレイでゲーミングするには品質を下げる必要がありますが、そもそもそんなに画質を求めるようなゲームはやらないのであまり問題ではありませんでした。 ひとまずこれで機械学習の環境は整ったので、NVIDIA cuDNNで遊んでみようかと思います。 言い忘れていましたが、2.5インチ SSDには機械学習の環境を構築しました。