Surface Ergonomic Keyboardに乗り換えた

Surface Ergonomic Keyboardに乗り換えた

昨年の同じ時期に話題になり始めていたエルゴノミクスキーボード。 数年前のErgoDoxの登場に沸き、口コミを通してSNSではErgoDox EZを購入して人生が変わったとの声が多くありました。 特にこのErgoDox EZはリストレストが標準構成で付属しており、とても快適に使えているのを目にして妬ましく思っていました。 昔からエルゴノミクスキーボードには関心がありましたが、以前どこかに書いたようにキーボードにこだわりがあるため、一般入手性の高いものは買えないでいました。 そんなこんなで年月が経ち、Surface Ergonomic Keyboardが発売されていたので買いました。 肩こりも治り、進捗がとても出るようになりましたが、いろいろと苦労した点もいくつかありました。

目次

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  1. エルゴノミクスキーボード選び
    1. Sculpt Ergonomic Keyboard
    2. Surface Ergonomic Keyboard
  2. Surface Ergonomic Keyboard買った
  3. BLE接続トラブル
  4. キーマップ
  5. まとめ

エルゴノミクスキーボード選び

エルゴノミクスキーボードはあまり安価ではないので、慎重に選ぶ必要があります。 前にも書いた気もしますが、キーボードを購入するときにこだわっている点があります。

  • US配列
  • アイソレーションキーボード
  • テンキーなし
  • 左下がCtrlキー

上にあるものほど優先度が高く、特にUS配列であることとアイソレーションであることは変更できない点であるため、必須の条件として挙げていました。 これに加えてエルゴノミクスキーボードを購入するにあたって、追加でこだわりたいポイントとして、 分離した左右の間にダサい配線がないこと。 近頃話題のメカニカル式のエルゴノミクスキーボードを見ると、どれも左右間をつなぐダサいケーブルが生えていて少々不快に思っていました。

Sculpt Ergonomic Keyboard

これらの条件を満たしたキーボードとして、数年前から気になっていたのがSculpt Ergonomic Keyboard。 しかし店頭で実物を触ってみると、キートップが変に丸みがかっており思いのほかチープであったのと、エンターキーの右にあるマイナーなキーのせいで「ッターン!」が失敗することが気になったため、 よりよい物が登場するのを待っていました。

Surface Ergonomic Keyboard

そして昨年下旬に 米Microsoft がSculpt Ergonomic Keyboardの後継にあたるSurface Ergonomic Keyboardを発売しました。

重要なこだわりポイントは満たしているものの、テンキーがありコンパクトさに欠けるのが短所ではありますが、 Sculpt Ergonomic Keyboardのようなチープなキートップや「ッターン!」を邪魔するエンターキーの右のマイナーなキーがなかったりと、 とても魅力的なエルゴノミクスキーボードです。 加えて高く評価したいのが、Alcantara素材を採用したリストレストが一体となっている点。 机と手首の接地面が気になってしかたない体質なので、家でも職場でもアームレストを使っているので、このこだわりの一体型リストレストはとても好感が持てます。

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すこし気になったのは、はたして日本マイクロソフトがこの製品を取り扱ってくれるのか。 日頃の行いを見ていると半年から1年は待たされることとなるとあって、Amazon.comから個人輸入してしまえばいいやくらいに考えていました。 例にもれず半年後の今年3月に日本マイクロソフトが US配列 も含めて取り扱いを始めました。 日本語配列も取り扱っていましたが、変則配列とは言わないまでも、バックスペースとエンターキーが極小であったりと、 日本人をなめきったゴミ配列これまで通りの日本マイクロソフトらしい仕様のようです。

Surface Ergonomic Keyboard 本日より発売 - Windows Blog for JapanWindows Blog for Japan

Surface Ergonomic キーボード 英字キー配列 を購入 - Microsoft ストア 日本

Surface 用アクセサリ

ちょうどApple Wireless Keyboardを使い続けていて肩こりを感じてきたところだったので、Surfade Ergonomic Keyboard US配列を購入しました。

Surface Ergonomic Keyboard買った

Surface Ergonomic Keyboard

やっぱりテンキーがあるだけあって、でかいです。これは気にしなければいいことなので、気にしないことにしました。 ErgoDox EZのレビューを見ていてあこがれていたキーボード専用設計のリストレストがこのキーボードでは一体型となっていて、 これまで使ってきたサンワサプライのリストレストとは比べ物にならないほど肌ざわりもとてもよく満足のいくものです。 こだわりのAlcantara素材にすっかりはまってしまったので、トラックパッド側にも同様の手触りのものをと求め探し見つけたのがアルカンターラ素材のマウスパッド。 Amazon.co.jpで購入可能だったマウスパッドは、幅がちょうどMagic Trackpad 2の横幅と同じ160mm。 ジャストサイズだったので置いた時の見た目がとても美しく、肌触りもよくとても快適に作業できるようになりました。

Alcantara MousePad

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先代の購入を見送った理由の一つであるキートップも、照りがかかるような中央のへこんだ変なカーブもなく、よりフラットになりとても好みとマッチしています。 最上段のF1からF12のキーはCtrlキーの隣のFnキーによって、それらのボタンをFunctionキーとして使用するか、メディアキーとして使うかを トグル できます。 Fnキーとの同時押しをしなくてもよく、Functionキーとしての使用するようにしている場合は小さくLEDが点灯するのも、接続状態の確認も兼ねられるのでちょっとしたお気に入りポイントです。 1か月間使用してみて、自然な膨らみのあるカーブのおかげで、脇を閉め窮屈に肩を縮めてタイプする必要もなくなり、肩こりを感じなくなりました。

Fn key illumination

BLE接続トラブル

MacBook AirのmacOS Sierraで常用していたのですが、前回の記事で紹介したZBOXを購入後、Windows 10に試しに繋げてみた後のこと。 そのあとすぐはmacOSでも使えていたのでマルチペアリングもできるのかと思っていたのですが、しばらくして繋がらなくなりました。 このときはMacBook Air側のBluetoothの不調を疑い、PRAMとNVRAMリセットとメニューバーのBluetoothからデバッグ⇒Bluetoothモジュールをリセット で初期化を行いました。 そして再度ペアリングを試みるも、周辺のBluetooth機器一覧には表示されるもののPINの入力ダイアログが表示されず、ペアリングができない状況になってしまいました。

原因を探るため、Bluetooth HCIをキャプチャしたところ、次のようにConnectionコマンドが失敗していることがわかりました。


Frame 31: 28 bytes on wire (224 bits), 28 bytes captured (224 bits)
    Encapsulation type: Bluetooth without transport layer (102)
    Arrival Time: Apr 25, 1986 11:54:00.818645000 DST
    [Time shift for this packet: 0.000000000 seconds]
    Epoch Time: 514781640.818645000 seconds
    [Time delta from previous captured frame: 0.001059000 seconds]
    [Time delta from previous displayed frame: 0.000000000 seconds]
    [Time since reference or first frame: 34359.823557000 seconds]
    Frame Number: 31
    Frame Length: 28 bytes (224 bits)
    Capture Length: 28 bytes (224 bits)
    [Frame is marked: False]
    [Frame is ignored: False]
    [Protocols in frame: bluetooth:hci_h1:bthci_cmd]
    Point-to-Point Direction: Received (1)
Bluetooth
Bluetooth HCI H1 Rcvd HCI Command
    [Direction: Rcvd (1)]
Bluetooth HCI Command - LE Create Connection
    Command Opcode: LE Create Connection (0x200d)
        0010 00.. .... .... = Opcode Group Field: LE Controller Commands (0x0008)
        .... ..00 0000 1101 = Opcode Command Field: LE Create Connection (0x000d)
    Parameter Total Length: 25
    Scan Interval: 96 (60 msec)
    Scan Window: 48 (30 msec)
    Initiator Filter Policy: Use White List. Ignore Peer Address (0x01)
    Peer Address Type: Public Device Address (0x00)
    BD_ADDR: 00:00:00_00:00:00 (00:00:00:00:00:00)
    Own Address Type: Public Device Address (0x00)
    Connection Interval Min: 6 (7.5 msec)
    Connection Interval Max: 12 (15 msec)
    Connection Latency: 0 (number events)
    Supervision Timeout: 200 (2 sec)
    Min CE Length: 4 (2.5 msec)
    Max CE Length: 6 (3.75 msec)

Frame 32: 6 bytes on wire (48 bits), 6 bytes captured (48 bits)
    Encapsulation type: Bluetooth without transport layer (102)
    Arrival Time: Apr 25, 1986 11:54:00.819532000 DST
    [Time shift for this packet: 0.000000000 seconds]
    Epoch Time: 514781640.819532000 seconds
    [Time delta from previous captured frame: 0.000887000 seconds]
    [Time delta from previous displayed frame: 0.000887000 seconds]
    [Time since reference or first frame: 34359.824444000 seconds]
    Frame Number: 32
    Frame Length: 6 bytes (48 bits)
    Capture Length: 6 bytes (48 bits)
    [Frame is marked: False]
    [Frame is ignored: False]
    [Protocols in frame: bluetooth:hci_h1:bthci_evt]
    Point-to-Point Direction: Sent (0)
Bluetooth
Bluetooth HCI H1 Sent HCI Event
    [Direction: Sent (0)]
Bluetooth HCI Event - Command Status
    Event Code: Command Status (0x0f)
    Parameter Total Length: 4
    Status: Command Disallowed (0x0c)
    Number of Allowed Command Packets: 1
    Command Opcode: LE Create Connection (0x200d)
        0010 00.. .... .... = Opcode Group Field: LE Controller Commands (0x0008)
        .... ..00 0000 1101 = Opcode Command Field: LE Create Connection (0x000d)
    [Command in frame: 31]
    [Command-Response Delta: 0.887 ms]

ホストからのLE Create Connectionをコントローラーが拒否したため、Initiating Stateに移行できずにペアリングが失敗しているようです。

Technical Considerations | Bluetooth Technology Website

こうなると解決する方法として思いつくのがコントローラーのリセットですが、Surface Ergonomic Keyboardにはたくさんボタン(キー)があるものの、 設定を変更できそうなのはペアリングボタンしかあらず、どのような押し方をしてもそのボタンではリセットはできませんでした。 揮発性メモリに設定データが保存されている可能性(そんなことあるのか?)を考え、電池を外して丸3日置いても変わらず。 いろいろとごにょごにょしていたところ、Windows 10でのペアリングを解除し、再度macOS Sierraでペアリングを試みたところ、 無事PIN入力画面が現れてペアリングすることができました。

確かに公式にはマルチペアリングに対応しているという旨は書かれていないので、このキーボードは1台のセントラルに対してのみペリフェラルになれるというのが実際の挙動のようです。要するに、マルチペアリング非対応。 一度2つの環境で繋がって動作していたがために、解決まで1週間を費やしてしまったのを後悔しています。

キーマップ

Surface Ergonomic KeyboardにはSurfaceと名のあるだけあって、Windowsで便利に使えるメディアキーとホットキーが最上段にあります。 先にちょっと紹介したF1からF12までにあるメディアキーは、いくつかそのままmacOSでも使えるものもあるものの、他はWindowsのショートカットキーなどに割り当てられていました。 macOSでは、以下のように認識されました。

F1 - Mute
mute
F2 - Volume -
volume_decrement
F3 - Volume +
volume_increment
F4 - Previous Track
rewind
F5 - Pause/Play
play_or_pause
F6 - Next Track
fastforward
F7 - Display Brightness -
display_brightness_decrement
F8 - Display Brightness +
display_brightness_increment
F9 - Search
LWin + RShift
F10 - Task View
LWin + Tab
F11 - Connect
LWin + RCtrl
F12 - Settings
LWin
PrtScr
F13
Calculator
n/a
Show Desktop
LWin + D
Action Center
LWin + RShift + RAlt
Screen Lock
LWin + L

メディアキーはそのままシステムキーとして利用できますが、ホットキーはそのままでは使えないので、 Hammerspoonを使って一部ホットキーが動くようにしました。

まとめ

昨年1月に4Kディスプレイを導入し作業環境の拡大を行い、今年1月にFull HDディスプレイを追加して広大な作業場を確保しました。 そして今回キーボードを新調して理想の作業環境を手に入れることができました。

Desktop

正面のディスプレイは去年1月に紹介した WASABI MANGO UHD420 REAL 4K HDMI 2.0、 右の縦置きFull HDディスプレイはPhilips 25型 257E7QDSB/11です。 Magic Trackpad 2の隣にあるのは、けものフレンズのGentoo Penguinジェーンの陶器コースターです。

コースター含め、とても居心地のよい作業環境が構築できました。 自然にタイプできるエルゴノミクスキーボードがここまで快適だとは予想もしていませんでした。 おすすめです。

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